中国茶の選び方、買い方、淹れ方…
~中国茶の楽しみ方~
中国茶は長い歴史を持っている。また、中国茶は世界中の茶の原点ともいわれている。中国茶は、それぞれの時代で嗜好や作り手の「思想」や「感性」を経て作られた。
中国茶の魅力の第一は、その深い香り。銘茶の香りは花や草、スパイス、蜜などに例えられる。
霧深い黄山、岩に覆われた武夷山、産地の地勢や風光が茶葉の特性に写し出される。土地をそのままイメージさせるような香りになることもある。また、茶の製造方法や嗜好に土地柄が反映される。
中国茶の名前の奥には大地が見える。中国茶を育んだ産地の物語がある。一杯の茶には、多くの魅力が隠されている。
清香(チンシャン)という心地よい響きで形容される中国茶の世界は、魅力と同時に魔力を秘めた世界でもある。
目次
基礎知識
中国茶に関する基礎知識
- 中国茶とは
- 中国茶の歴史
- 中国茶の種類
- 製造方法
- 香りの中国茶
- 八大名茶
- 四大生産地
- 銘茶の産地
- 成分と効能
- 茶のネーミング
- 茶葉の選び方
- 茶葉の保存方法
- 中国茶の飲み方
中国銘茶
中国の銘茶の紹介。各茶の入れ方や、その茶に合うお茶請けなども。
緑茶
摘みたての新鮮な香りが特徴。中国で最も生産量が多いお茶で、銘茶も多い。不発酵茶。
白茶
白い産毛の生えた新芽でつくられる、生産量が少ない貴重なお茶。ゆっくりと自然な発酵が生む雅な味は皇帝も愛した。弱発酵茶。
黄茶
独特の甘味と爽やかな後味が印象的なお茶。生産量が少なく、希少な存在。皇帝への献上茶だった。弱後発酵茶。
青茶
花のような特有の香りが特徴の茶。健康効果も注目される。半発酵茶。
紅茶
世界三大紅茶のひとつにランクされるお茶。タンニンが少なく渋味がないのが中国紅茶の特徴。完全発酵茶。
黒茶
特有の熟成した香りが特徴のお茶。高価なヴィンテージものも存在する。後発酵茶。
花茶
見た目も香りもきれいな、緑茶や青茶に花の香りをつけたお茶。花香茶ともいわれる。リラクゼーション効果も。
工芸茶
熱湯を注ぐと茶葉の束の中から花が開くお茶。香り、見た目、味わいと三倍楽しめる。
茶外の茶
茶のようにして飲まれるお茶以外のお茶。
茶器
各種茶器の使い方や選び方
- 茶壺…いわゆる急須。もっとも基本的な茶器。
- 蓋碗…蓋のついた碗。茶壺と飲杯のニ役をこなす茶器。
- 茶杯…茶を飲む茶器。飲杯とも。
- 聞香杯…香りを楽しむためだけの茶器。
- 茶海…ピッチャー。大勢でお茶を飲むときに欠かせない茶器。
- 茶托…飲杯を置くお盆。
- 茶荷…必要分の茶葉を入れておくもの。
- 茶盤…茶を淹れるための作業台のようなもの。
- 茶缶…茶葉を保存するもの。
- ポット…沸きたてのお湯を用意するための必需品。
- 蓋杯…茶漉しつきマグカップ。
- ガラス器…ガラス製の中国茶器。
- その他の茶道具…中国茶を楽しむための小物。
淹れ方(入れ方)
おいしい中国茶の入れ方
- 茶壺(急須)…オーソドックスな淹れ方。
- 聞香杯…香りを楽しむ青茶の淹れ方。
- 蓋碗…蓋のついた杯での淹れ方。
- グラス…ガラスのコップを使った淹れ方。
お茶請け
中国茶をひきたてるお茶請け
- 種・実
- ドライフルーツ
- 中華菓子
飲茶と点心
飲茶と点心の知識。点心のレシピもあり。
- 飲茶とは
- 点心
中国茶の豆知識
中国茶にまつわる話。
- 茶の値段
- 抹茶のルーツ
- 偽物大国の偽茶
参考
- 中国茶一覧
- 中国茶専門店
- 関連書籍
心を満たす一杯の茶。
数千年の歴史の中で、中国茶は多様性を増してきた。花や果実に例えられる香りと味は変化に富み、時代を問わず世界の人々を魅了しつづける。風味ばかりにとどまらず、景徳鎮を始めとする器の彩りや、茶藝の美学も加わり、中国茶の楽しみは無限に広がる。
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